皆さんこんにちは!
株式会社G.A.BUILD、更新担当の中西です。
第3回足場工事雑学講座
テーマ:足場の組立・解体手順と安全確保のポイント
前回は足場の種類と特徴についてご紹介しました。
今回は、実際の工事現場での足場の組立から解体までの基本的な流れと、作業時に必ず押さえておきたい安全確保のポイントを解説します!
1. 組立前の準備と確認
◎ 資材点検と数量確認
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枠組足場や単管足場など、使用する足場の種類に応じて、必要な資材と数量を事前にチェック。
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破損や錆(さび)のある部材は強度不足の恐れがあるため、使用を避けるか交換します。
◎ 現場環境の確認
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設置場所の地形や地盤の状態を調査し、沈下や滑りの心配がないか確認。
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屋外の場合は、周囲の障害物(電線や樹木など)や交通状況も考慮して安全対策を立てます。
2. 足場の組立手順
◎ 支柱(立て込み)の設置
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ベースプレートを地面に固定し、支柱を立てます。
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支柱が垂直になるよう水平器で確認し、必要に応じてジャッキベースなどで高さを調整。
◎ 水平材(横架材)の取り付け
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支柱同士を横架材で結合し、足場のフレームを形成。
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一段取り付けるごとに、垂直・水平を再チェックしながら確実に固定。
◎ 筋交い(斜材)の設置
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足場全体の剛性と安定性を高めるため、斜め方向に筋交いを設置します。
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規定の角度や位置を守り、揺れやねじれを最小限に。
◎ 足場板の敷設と手すりの取り付け
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足場板を隙間なく敷き詰め、落下防止のための手すり・中桟・踊り場を設置。
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転落や道具の落下を防ぐため、部材のガタつきがないよう固定を徹底します。
3. 安全確保のポイント
◎ 高所作業時の安全帯着用
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規定を満たすフルハーネス型などの安全帯を着用し、必ずアンカーにフックをかけて作業。
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落下事故を未然に防ぐため、足元に注意を払いながら慎重に行動します。
◎ 作業範囲の明確化
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足場の周囲に立ち入り禁止エリアを設定し、看板やコーン、バリケードで明示。
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第三者が不意に近づかないよう、周知徹底を図ります。
◎ 天候・気象条件の把握
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風が強い日や大雨・雪の日は、足場が滑りやすくなったり、部材が飛ばされる危険が増大。
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作業中止やペース調整など、安全第一で判断しましょう。
◎ 定期点検とメンテナンス
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足場組立後も、作業開始前や強風・地震の後には必ず点検を行い、緩みや変形がないか確認。
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長期の作業現場では、週に一度程度の定期点検を実施して不具合箇所を早期発見します。
4. 解体時の手順と注意点
◎ 上部から順番に取り外し
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解体は組立の逆手順で行います。上部から徐々に部材を外し、最下段の支柱は最後に撤去します。
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部材を無理に引き抜いたり、まとめて外さないよう注意。落下や崩れのリスクがあります。
◎ 部材の整理・廃棄のルール
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外した部材は種類ごとに整頓し、傷や曲がりをチェック。
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破損部材があれば、適切に廃棄するか修理に回し、再利用時の事故防止につなげます。
◎ 周囲への配慮
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解体作業中、道具や部材が落下しないようロープやネットなどで対策。
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近隣住民や通行人に配慮し、騒音やホコリの発生を抑える工夫を行いましょう。
まとめ
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事前準備・現場確認でリスクを最小限に
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支柱・水平材・筋交いの正確な取り付けで強度を確保
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高所作業時の安全装備と周囲の立ち入り防止を徹底
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点検・メンテナンスで長期間の安全性を維持
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解体は逆手順で上部から、周囲や部材保護にも配慮
足場は工事の“土台”を支える重要な設備です。
安全かつ効率的に組立・解体を行い、事故ゼロ・トラブルゼロを目指しましょう!
以上、第3回足場工事雑学講座でした!
次回の第4回は「足場の安全点検とメンテナンス方法」をお届けします。お楽しみに!
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